iPadを手にしてみてから、私にはどうしてもやりたかったことがあります。
それは、今までに買って読んできた雑誌の「電子化」。
私が買ってきた雑誌は、既に本棚に入りきらなくなってきているのです。
「それなら捨てれば?」という声が聞こえてきそうですが…
一時、処分を決めたことがありました。ですがその後すぐに、雑誌をパソコン内にスキャンして取り込んでしまう「電子化」という方法があることを知ったのです。そのために、雑誌を取っておき、更に新しい雑誌を買い続けました。
雑誌を取っておくことができれば、知識としての「バイブル」(?)みたいな感じになると思うのです。時間が経過しても、何度も読むことができます。
取っておけば便利だけれども、それには場所が必要。だったらそれらを電子化してから処分すればいい。場所は取らないけれど、雑誌はいつでも読めるようになる。
「電子化」というのは、書籍をPDFなどのファイルにしてしまう方法です。
こうすることによって、パソコンだけではなく、iPhoneやiPadなどのデバイスで簡単にそれらを読むことができるようになるので、最近は「書籍の電子化」が流行っているらしいのです。是非とも、私もやってみたい作業なのです。
しかし、「電子化」は簡単にできるものではありませが、電子化の作業の手助けをする道具は既にあります。
「断裁機(書籍のとじ部を切断してスキャニングを楽に行う)」や富士通社製の「ScanSnap(何枚もの書類を連続して素早くスキャンする)」などがあります。
けれども、断裁機やScanSnapは、衝動買いができるような価格ではありません。
「とりあえず、今の自分が持っている設備で電子化をやってみるか!」と私は思いました。
今回は、その作業の報告です。
今回、試しに電子化してみた雑誌は、インプレスジャパン社の「DOS/V POWER REPORT 2005年2月号」です。 私が自作パソコンに興味を持っていたときに、買い続けた雑誌です。つい最近まで買い続けていたので、これが5年分くらい溜まってます。(5年分:12×5=60冊…orz)
その際に、下記のWebサイトを参考にしました。
自炊技術 Wiki* – ?http://wikiwiki.jp/bookjisui/
(実際の紙で作られた書籍を電子化することを“自炊”と言うそうです。)
私は複合機プリンタの「Canon MP970」を持っています。
まず、MP970のフラッドヘッドスキャナで雑誌をきれいに電子化しようとすると、雑誌の「とじ部」が邪魔になります。なので、雑誌を1枚1枚の紙に「分解」します。
ここで、裁断機があれば楽なのですが…
上記のWebサイトを参考に、分解をカッターナイフで行ってみました。
10分くらいで、分解はできてしまいました。落ち着いてカッターナイフを使えば、簡単にできてしまいます。これだったら、断裁機は場所を取るし、いらないかも?
さて、ここからはMP970で、分解した雑誌を1枚ずつスキャンをする作業です。
表紙・背表紙・広告・記事、全部を含めて236ページありました。(付録の小冊子は除く)
1枚ずつスキャンするために、何度もMP970のスキャナ部の扉を開け閉めします。体力のいる作業です。
全部をスキャンするのには6時間程、約半日かかりました。
この結果を単純に考えてみて…
- 約200ページをスキャンするのに半日
- 1時間では、約30ページをスキャンすることができる
- 2分間に約1ページのペース
私が今持っている設備で書籍の電子化をしようとすると、このようなスキャンのペースとなりそうです。
このあと、スキャンしたデータをPDFファイル等にまとめなければいけません。その時間は、上記の計算では考慮していません。
スキャンと雑誌のPDF化が完了し、早速iPadの「i文庫」を使って、そのファイルを確認してみました。
すると…スキャンしていないページがあったり、2度もスキャンしているページがあったり…
ミスをiPad上で見つけました。
(データの確認は、MacよりもiPadを使って行った方が楽です。簡単にページをめくることができるので。)
スキャンしていないページをスキャンし、重複している部分を削除したり…
結局、全ての工程を終えるのに、1日近く掛かってしまいました。
ScanSnapがあれば、書籍の断裁さえしてあれば、勝手に順番にスキャンして電子化してくれるのにね…
断裁機がなくとも、ScanSnapさえあれば、効率が全然違うと思います。
とは言っても、そんなにホイホイと品物を買うことはできません。物欲が増えるのもよくありません。iPadを買っちゃったばかりだし。
書籍の断裁は、思っていたよりも簡単でした。なので、いずれはScanSnapを買おうと思います。書籍の電子化以外にも、色々な用途で使える書類専用のスキャナなので。
スキャン後の電子データの加工方法なども、コツをつかんでいきたいです。
なるべく軽くて、キレイな電子データに変換してあげたい。