昨日(20日・水)の21時30分から、AppleのMac App Storeで「Mac OS X 10.7 Lion」(以下、OS X Lion)のダウンロード販売が始まりました。価格は2,600円です。
同一ユーザーで、同じApple IDを使えば、一度Mac App StoreでOS X Lionを購入すれば複数台のMacにOS X Lionをインストールすることができます。ただし、OS X LionがインストールできるのはIntel Core 2 Duo、Core iシリーズのCPUを搭載(違う表現をすればIntel Macのうち”Core Duo”搭載機ではない)し、なおかつMac OS X 10.6.8 Snow Leopard(以下、OS X Snow Leopard)がインストールされているMacのみとなります。OS X Snow Leopardのバージョンが10.6.7以前になっている場合は、ダウンロード販売によるOS X Lionがインストールできないため、ソフトウェア・アップデートによりアップデートを行う必要があります。
さて、OS X Snow Leopard(09年8月)ではPower PC系CPUを搭載したMacには非対応となり、今回のOS X LionではPower PC系CPU搭載のMacよりは比較的新しいIntel CPU搭載のMacでも一部、非対応機種(Intel “Core Duo” CPU搭載機)がでてくることになりました。
私はCore 2 Duoを搭載しているiMac (Late 2006)を4年以上、MacBook (Late 2008)を2年以上使っています。私の2台のMacはギリギリのところで、OS X Lionが使える環境の範囲に入ることができました。
もちろん、両方にOS X Lionをインストールしました。が、次の新しいOSには対応できるのか…と、少しヒヤヒヤしてしまうところでもあります。
Intel Macでの非対応機種は、Core Duoを搭載したMacです。Intel MacのCPUのうちCore Duoだけは32bit CPUとなっています。Core 2 Duo以降からは全て64bit CPUとなりました。
この違いにより、Macに搭載できるメモリの容量が増えたり、一度に処理できる量が変わったりします。64bit CPUの方が、それが大きくなります。
それに合わせるようにソフトウェアにも32bit/64bit版の違いがあります。今までのMac OS Xはどちらの環境でも使えるような設計になっていましたが、OS X Lionからはソフトウェア面でも積極的に64bit化を行うために、あえて32bit版のCore Duoを非対応にしたようです。
まだまだ新しいIntel Macでも、このような違いによって、対応、非対応が変わってくる時代になってしまいました。
更に、OS X LionではOS X Snow Leopardでは使うことのできたアプリケーションの一部が使えなくなりました。それは、Mac OS X 10.4 Tiger〜OS X Snow Leopardに搭載されていた「Rosetta」という仕組みを用いないと動作することができなかったアプリケーションです。
Rosettaは、Power PC系CPU搭載のMacにしか対応していないアプリケーションを、Intel CPU搭載のMacでも使えるようにする機能でした。OS X Snow LeopardまでにはRosettaが搭載(※)されていましたが、Lionからはその機能が搭載されなくなりました。
私はRosettaを用いないと使うことのできないアプリケーションを幾つか持っていて、今後も使う予定があるため、外付けのHDDからOS X Snow Leopardを起動できるようにして、OS ?X LionとOS X Snow Leopardの両方を切り替えながら使うことができるようにしました。
次回の投稿では、私の感じたOS X LionをインストールしたMacの操作性についてを記載したいと思います。
(※)Mac OS X 10.4 Tiger(Intel CPU搭載のMacにプリインストールされていた物のみ)〜Mac OS X 10.5 Leopardでは標準でRosettaがインストールされていましたが、OS X Snow LeopardではRosettaをシステムにインストールすることは任意での選択式になっていました。